「これなら…みんなで気持ちよく食べられそうですね。」
昨日、四十九日のご相談を終えたあと、
お客さまが少し肩の力を抜いて言われた一言です。
人数も、年齢差も、
まだはっきり決まっていない中でのご相談でした。
「親戚が何人になるか分からなくて…」
「ご年配の方もおるし、子どももおるし…」
そう言いながら、
一度言葉を止めて考え込まれる、その間。
法事の準備をされる方の多くが、同じところで立ち止まられます。
料理を選ぶというより、
“当日の空気” をどう迎えるか。
そこに迷われているように感じます。
ご家族の顔を思い浮かべたとき、
「これなら大丈夫かな」と
そっと安心が生まれるような内容を——
そんな気持ちで仕立てた懐石です。
強すぎる味は使わず、
固い食材もできるだけ避け、
どの年代の方も
ひと口目が自然に進むように。
取り分けなくても、
それぞれのペースで始められること。
誰かが無理をしなくても、
席が落ち着くこと。
「みんなで囲んだら、きっと落ち着くね。」
そんな一言につながるよう、
静かな組み立てを大切にしています。
年末は、
四十九日や一周忌に加えて、
松山では “みんま(巳午)” も重なる時期です。
ご家族の予定が動きやすく、
人数や流れが最後まで読めないことも少なくありません。
前日正午までのご相談でしたら、
内容によりご用意できる場合がございます。
「まだ決まっていない」
その状態のままで、大丈夫です。
今の状況をそのままお聞かせください。
当日が少しでも迎えやすくなるよう、
一緒に考えさせていただきます。
静かに手を合わせ、
穏やかに席を囲むその時間のそばに。
そんな一折であれたらと思っています。

