深夜2時、誰にも見えない場所で始まる仕事|土用の丑の日の仕込みと配達

箸で持ち上げた、冷めてもやわらかい牛リブステーキ。彩り豊かな仕出し弁当の一品。 仕出し
特別な日の仕出しに――冷めてもやわらかい牛リブステーキでおもてなし。

夜が明ける前、誰にも見られない場所で始まる仕事があります。
ステーキ、天ぷら、焼き魚——すべてが繊細な“手作業”。

本日は、そんな仕込みの現場から、土用の丑の日にお届けするお弁当づくりの裏側をご紹介します。

深夜2時、誰にも見えないところで始まる仕事

厨房に明かりが灯るのは、まだ夜が深い午前2時。

今日は土用の丑の日。朝には鰻のお弁当を届ける配達が控えています。
炊飯のタイミング、焼きの入り方、温度の管理——。

ステーキも焼き魚も、天ぷらも、すべての工程が「一瞬の判断」の積み重ねです。

そして明日は、新作のお弁当をお届けする日。
ご家族のお誕生日祝いに添える一品として、期待もひときわ高まります。

料理だけじゃない、“期待”を背負う重み

「間に合うだろうか」「期待に応えられるだろうか」
そんな思いが、眠気よりも重くのしかかることもあります。

でも、手を止めず、淡々と。
やるべきことを、ただ一つずつ積み重ねていく。

それが、この仕事の在り方なのだと感じます。

すべての手作業は、誰かの「ありがとう」のために

夜が明けるころ、炊きあがったご飯を詰め、お弁当を仕上げていきます。

すべて手作業。
段取りも配分も、人の目と手で整えていく。

そして出来上がったお弁当を車に積み込み、いざ配達へ。

小さな会話が、働く力をくれる

「ありがとう、楽しみにしてたの」

そんな一言が、疲れた身体にふっと沁みていきます。

ある日、配達先のお子さんが話しかけてくれました。
「今日ね、ニジマス4匹釣ったんだ!」と、満面の笑みで。

そんなささやかなやりとりが、明日も頑張ろうと思わせてくれるのです。

静かに埋まっていくご予約——その理由は

やなぎさわやでは、すべて手作業でお弁当をお作りしています。

だからこそ、対応できる数にも限りがあります。

今月分のご予約も、静かに、でも着実に埋まりつつあります。

“誰かの特別な日”を支える一食を、丁寧にお届けするために。
これからも、変わらぬ想いで仕込みに立ち続けます。

派手な演出や広告よりも、
目の前のお弁当を丁寧に仕上げ、きちんとお届けすること。

その積み重ねの先に、「ありがとう」の声や、何気ない会話の喜びがあります。

やなぎさわやでは、これからも“特別な日を支える一食”を、
深夜の厨房から丁寧に作り続けてまいります。

今月分のご予約も静かに埋まりつつあります。
ご希望の際は、どうぞ無理のないタイミングでご相談くださいませ。

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