ご法要のお弁当選びで「どれがいいのか分からない」というご相談は、とても多いです。
喪主・来賓、親族中心、はじめての法要──席の形で求められる役割が変わるため、迷いやすいのも自然なことです。
この記事では、松山で実際にいただくご相談をもとに、三つの折の“使い分け”をわかりやすく整理しました。
「どのお弁当を選べばいいのか分からない」──そこから始まるご相談
ご法要のお弁当選びで、いちばん多い声がこちらです。
「喪主と来賓の席は、どんな折が合いますか？」
「親族中心の席は、量より食べやすさを重視したほうがいい？」
「はじめての法要で、どれが無難でしょうか？」
実際の現場では、席ごとの役割や年齢構成によって、選ぶ基準が変わります。
今日はその“席に合わせた選び方”を、三つの代表的な折とともにお伝えします。
喪主・来賓席には「静かに整う一折」を
喪主席と来賓席は、特に気を遣われる方が多い場所です。
「品があるもの」「失礼のないもの」を求められることが自然と多くなります。
そこで選ばれることが多いのが、仕出し懐石〈花響（はなひびき）〉です。
ふたを開けた瞬間の彩りが落ち着いていて、だしの香りがふわっと広がります。
焼物・煮物・寿司の配置が整っているため、席の空気を静かにまとめてくれる折です。
実際の現場でも、喪主席に並べた瞬間、
「これなら安心してお出しできる」
と、ほっと息をつかれる方が少なくありません。
役割は明確で、“品のある時間を整える一折”。
大切な席では、迷わず選べる内容です。
ご親族中心の席には「幅広い年代に届く均整の一折」
親族中心の席では、年代が幅広くなる傾向があります。
40代と70代が同じ席に並ぶことも珍しくありません。
ここで大切なのは、「食べ応え」と「食べやすさ」の真ん中を取ること。
そこで活躍するのが、仕出し懐石〈和雅（わみやび）〉です。
かつおの香ばしさ、塩麹サーモンのやわらかさ、鰻の照りの三つが続き、
ふたを開けた瞬間に席がすっと明るくなります。
年齢層が違っても、無理なく箸が進むように設計された折なので、
実際に配達した際も、
「若い人も年配の人も“ちょうどよかったね”と言っていました」
というお声をよくいただきます。
役割は、“家族の席を自然に整える均整の一折”。
親族中心の場で迷わず選べる内容です。
はじめてのご法要には「定番で迷わない安心の一折」
はじめての法要や、人数が少ない席では、
「無難で、みんなが食べやすいものを選びたい」という声が多くなります。
そんなときに選ばれるのが、仕出し懐石〈心舞（こころまい）〉です。
煮物・焼物・寿司がほどよく詰まった構成で、会話の合間でも自然に手が伸びる内容。
ご利用された方からは、
「どなたも残さず召し上がってくださって、安心しました」
というお言葉をいただくことが多い折です。
役割は、“はじめてでも迷わず選べる定番”。
人数が少ない法要や、ご自宅でのご法事にも向いています。
席の形で選ぶと、迷いがほとんど消える
三つの折を見てみると、はっきり“役割の違い”があります。
花響＝喪主・来賓席 / 上品 × 落ち着き
和雅＝親族中心 / 幅広い年代が無理なく食べられる均整
心舞＝はじめての法要 / 定番で迷わない安心
お弁当選びで迷う方は、どれも「良さそうに見える」から迷うんです。
でも、席の形に合わせて見ると、自然とひとつに絞れていきます。
これは、実際にお問い合わせをいただくときも同じで、
席の形が分かると、ほぼ迷いなく折を決めることができます。
「なるほど、そういう使い分けなんですね」
という声が多い理由も、ここにあります。
迷ったときは「日程と人数」だけお知らせください
席の形や年齢層が分かっていなくても大丈夫です。
まずは日程と目安人数だけお知らせいただければ、
その場に合う折を一緒に整理していきます。
ご親族の予定が変わっても、前日まで数量変更が可能です。
無理のない形で進められるよう、段取りはこちらで整えていきます。
まとめ：席の形が分かれば、折が自然に決まる
三つの折には、それぞれ明確な役割があります。
喪主・来賓＝花響／親族中心＝和雅／はじめての法要＝心舞。
「どれがいいのか分からない」と迷うのは自然なことですが、
席の形を基準に見ると、迷いがすっと消えていきます。
もし迷ったときは、まずは日程と人数だけお知らせください。
席の形・会場・年齢層を一緒に整理し、最適な一折をご提案いたします。
