先代の音と、唐揚げの香りと。

日記

先代の音と、唐揚げの香りと。

朝・昼・夜に込めた“勘介の唐揚げ”の物語。
先代から受け継いだ音と香りを、今の美味しさとして松山市内へ届ける一日を綴ります。

朝の仕込みの音、昼のお届けの香り、そして夜の静かな空気。
京都割烹やなぎさわやが大切にしているのは、
一日の流れの中で“整う時間”をお届けすることです。

今回ご紹介するのは、先代から受け継いだ〈勘介の唐揚げ〉に込めた物語。
懐かしさを超えて、“今の美味しさ”として磨き続けてきた一日を、
朝・昼・夜の3つの情景からお届けします。

🌅 湯気の向こうに、勘介の記憶。

油のはぜる音と、立ちのぼる湯気の向こうに──
先代と過ごした時間が、ふっとよみがえります。

勘介の前身でもある、市駅前の〈長ぐつ〉。
その小さなキッチンで、先代と並んで唐揚げを揚げていた頃の音。
手で衣をまとわせ、温度を見極めながら、静かに油へ。

その音と香りが、今も心の奥に残っています。
あの日の味を、今の手で整え直す。
“懐かしさ”ではなく、“今の美味しさ”として。

香ばしく、やわらかく。
食べ応えがあるのに、食べやすい。
包丁の音、出汁の香り。
朝の厨房が静かに動き出すたびに、心が少し整っていくような気がします。

今日もまた、この音と香りとともに。

📸 早朝の厨房にて(再び動き出した勘介の音)

🍱 勘介の唐揚げ弁当。

市駅前の〈長ぐつ〉から、勘介へ。そして今。
代々受け継いできた唐揚げを、京都割烹の技で整え直しました。

カリッと香ばしい衣の中に、出汁と生姜の香りがふわっと広がる。
ごはんが進むのに、重くない。

“食べ応え”と“食べやすさ”の真ん中にある味。
それが、勘介の唐揚げです。

「お昼が待ち遠しくなる」
「子どもが“これがいい”と言う」
そんな声を、また聞けることが何よりの励みです。

今日も松山市内の職場やご家庭へ、温かい香りとともにお届けしています。
包丁の音、湯気の立ちのぼる瞬間。
その一つひとつが、食卓の笑顔につながっていく。

お弁当を囲む時間が、少しでもやさしく整いますように。

📸 勘介の唐揚げ弁当(京都割烹やなぎさわや)

🌙 一日の終わりに、少しだけ空を見上げました。

松山市民会館のそばで最後のお届けを終えたとき、
並木道のイチョウが、うっすらと金色に染まり始めていました。

昼間の熱を少し残した空気の中に、静かな風が流れています。
朝は、先代と過ごした厨房の記憶を思い出しながら、
あの頃の音と香りを確かめるように唐揚げを揚げました。

昼には、松山市内の職場やご家庭へ、仕出しとお弁当のお届け。
「いただきます」と笑顔で迎えてくださる瞬間に、
今日という一日が報われる気がします。

包丁の音、出汁の香り、油のはぜる音。
それぞれの場所で重ねてきた仕事が、
この静かな夜に、やさしく整っていくようです。

明日もまた、ひとつひとつのお弁当に、
“懐かしさ”ではなく、“今の美味しさ”を込めて。

📸 松山市民会館付近にて(夕暮れの光が、街をやさしく包んでいました)

🌙 一日の終わりに、整う料理を。

朝に立ちのぼる湯気。
昼に届く笑顔。
夜に感じる静けさ。

それぞれの瞬間が重なって、
「整う料理」というひとつのかたちになります。

先代が守り続けた味を、今の時代の手で丁寧に整える。
その積み重ねが、今日も誰かの時間をやさしく包みます。

これからも京都割烹やなぎさわやは、
香り・音・温度、すべてを通して“心を整える一食”をお届けしてまいります。

📍 松山市・東温市・伊予市・砥部町・松前町にて、
ご家庭や職場への仕出し・お弁当を承っております。

― 京都割烹やなぎさわや ―
整う料理|食で場と心を整える。

タイトルとURLをコピーしました