家族が集まるお盆。けれど…
お盆といえば、親戚が顔を合わせ、食卓を囲む数少ない貴重な時間です。
ところがその日、台所に立っていたのは——母と妻ばかりでした。
盛りつけ、温め、配膳、飲み物の準備。
誰かが立ち上がるたびに会話は途切れ、食卓の空気はなんとなく落ち着かない。
せっかくの団らんなのに、誰もゆっくり座っていられない——それが、去年のお盆でした。
祖母は遠慮して手を出さず、子どもたちは飽きてスマホに夢中。
父も口数が少なく、私も何を手伝えばいいかわからずに立ち尽くしていたのです。
あの時、母がふとつぶやいた「ちゃんと食べた気がしないね」のひと言が、ずっと心に残っていました。
「来年は、ちゃんと座ってもらおう」

誰もが笑顔になる、お盆の食卓にぴったりのオードブルです。
その言葉が、今年のお盆の準備を変えるきっかけになりました。
何かを変えないと、また同じ後悔を繰り返す。
そう思って探し出したのが、京都割烹やなぎさわやの“お盆のオードブル”でした。
届いた瞬間に食卓が整う。
華やかな盛りつけはまるで懐石のようで、温めも不要。
お重のふたを開けた途端、子どもたちが「わぁ!」と声を上げました。
誰も立たないお盆の食卓が叶った理由

お盆の食卓に落ち着きを添える、香り高い肉の盛り合わせ。
唐揚げもローストビーフも、てんこ盛り。
おにぎりの皿に祖母が手を伸ばし、父がうなずく。
母と妻も、誰よりも早く席に着いて、にこやかに箸を運んでいました。
誰も立ち上がらない。
料理の手間も気づかいもなく、ただ会話が静かに流れていく。
「ちゃんと食べられたね」——その一言がごちそうでした

世代を問わず楽しめる、やさしさに包まれたおにぎりの盛り合わせ。
お盆の食卓に、ようやく全員がそろった。
そんな“あたりまえなのに難しい時間”が、今年は叶いました。
料理をプロにまかせただけで、こんなに変わるなんて。
準備も片付けも不要で、誰かが台所に立つことも、気をつかうこともない。
母も帰り際に「来年もお願いね」と、少し笑って言ってくれました。
それが何よりの答えだったように思います。
お盆の準備は、もっとシンプルでいい
「お盆の料理、今年はどうする?」
そんな会話が始まったら、少しだけ思い出してみてください。
誰かが立ちっぱなしで疲れていませんか?
誰かが配膳や片付けで、せっかくの時間を逃していませんか?
家族がそろって、ちゃんと座って、ゆっくりとごはんを楽しめる。
そんなお盆の時間を、料理で支えることができたら——
それが、私たちの仕事です。
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