🍱 使い捨てじゃない容器のお弁当|試作の舞台裏
新しいお弁当をゼロから作り上げるとき、私たちは毎回“パズル”を解くような感覚になります。
「主役は何にするか」
「副菜はどう合わせるか」
「ご飯はどう見せるか」
「彩りや季節感は十分か」
「大切な場にふさわしい風格があるか」
頭をひねり、脳みそに汗をかきながら、一つひとつのピースをはめ込んでいきます。
試作サンプルから見えてきた課題
今回ご紹介する写真は、分量や全体のイメージを測るための試作サンプルです。完成形ではありませんが、この段階でいくつかの課題が浮かび上がりました。
- ご飯:白ご飯だけでは物足りない → 「ちりめん雑魚とあおさ海苔の混ぜご飯」にイクラをのせ、華やかさを演出
- サラダ:キャベツだけでは彩りが不足 → レタス・ミニトマトを加え、フライドオニオンをアクセントに。ごまドレッシングを添えて味わいを調整
- フルーツ:口直しがないと全体が重たくなる → 爽やかなオレンジを追加
- 主菜:合鴨ロース・鶏チーズ焼き・焼き野菜だけでは迫力不足 → 小アジの唐揚げとタコの柔らか煮を加えて厚みを持たせる
ゼロから組み立てる楽しさ
課題が見つかるたびに、「どうしたらもっと良くなるか」を考え、改良を重ねていきます。
この積み重ねは、まるで答えのないパズルを解いていくようなもの。悩ましい作業でありながら、料理人としていちばんワクワクする瞬間でもあります。
完成に向けて
まだ完成形には至っていませんが、商談や会食など大切なシーンでも安心してお出しいただけるよう、細部にまで気を配った一折を目指しています。
🍱 この試作弁当が磨き上げられ、皆さまの大切な時間にふさわしい「松花堂スタイル弁当」として完成する日を楽しみにしていてください。