朝の仕込みから始まる一日。香りで伝える法要の準備|京都割烹やなぎさわや(松山)

法事・法要

静かな朝の厨房で、最初の出汁を引く音が響く。今日お届けするのは、ご法要の一折。香りと想いを込めて、丁寧に仕上げていきます。

 

静かな朝の始まり

まだ外は薄暗く、窓の外に光が差し始めたころ。厨房では、最初の鍋が静かに湧きはじめる。昆布を入れた鍋の中から、小さな泡が立ち上がる。

まな板に当たる包丁の音が、今日も一日の始まりを知らせる。

誰もまだ話さない時間。水の音と包丁の音だけが響く。その中で、今日お届けするご法要の仕出し懐石の仕込みが始まる。

出汁の香りと包丁の音

昆布を引き上げ、追い鰹を沈める。鍋から立ち上がる香りに、スタッフが顔を上げた。鰹の香ばしさが、厨房いっぱいに広がる。

コンロの前では、だし巻き玉子の準備。 卵を溶く音、鉄鍋の熱、油をなじませる手の動き。火加減ひとつで、仕上がりが変わる。

「今日も、いい香りですね。」配達準備のスタッフが声をかけてくれた。その言葉にうなずきながら、包丁の音を続ける。

お客様を想う準備

今日お届けするのは、ご法要の折詰。召し上がる方はご親族三世代。お魚はやわらかく、煮物は味をしっかりめに。お肉料理も一品添えて、世代を越えて楽しめるように仕上げる。

「この方は、だし巻きが好きだったんですよ。」そんな一言をつぶやきながら、手を止めずに調理を続ける。料理の中に、その想いをそっと込める。“おいしい”の向こうに、誰かの記憶がある。

仕上げの時間

盛り付け台には、器が並ぶ。手前に焼き魚、奥へ煮物を。 色とりどりの食材が折詰の中に詰められていく。

「もうすぐ配達の時間ですね。」スタッフの声で時計を見る。予定どおりのペース。

きっと、ふたを開けた瞬間に、“わぁ”と笑顔が広がるだろう。 今日も無事に、香りをそのままお届けできそうだ。

冷ました料理を重ね、ふたを閉じる。お客様の笑顔を思い浮かべながら、手を止めずに仕上げていく。

お届け前のひと呼吸

玄関先で配達箱を受け取る音。朝の空気の中、車がゆっくりと出ていく。

「いってらっしゃい。」そう声をかけながら、調理台を片づけへ。まな板を洗い、火を落としたら、すぐに昼の仕込みの準備へ入りました。

ご法要の折詰について

ご法要やご家族の集まりに合わせて、お料理内容のご相談も承っております。松山・東温・伊予・砥部・松前への配達に対応。ご予約は2日前まで承ります。

お集まりの形や人数に合わせて、内容の変更も可能です。「こんな折詰がいいな」というご相談も、お気軽にどうぞ。

📞 お問い合わせ:電話またはLINEでお気軽にご連絡ください。

 

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